アイデンティティーの葛藤から過食症に苦しみ「生きるって何なのか?」「自分は一体何者なのか?」という問いを探し16歳で、“色”の世界に出会いました。
「色の世界にはボーダーがない!」と知り、「自分が何に”所属”する存在なのか?」ばかり囚われてきた中にあって、目の前が開けた思いがしたのを覚えています。
それ以降は、本格的に色彩心理(カラーセラピー)の世界を探究し、自然が持つ癒しの力を研究していきました。そして、色の専門知識を学びセラピスト・ヒーラーとしての資格を取得します。また、癒し空間をデザインし、オーガニックカフェ&ガーデニングショップをディレクション。その後、食べ物の色に興味を持ちアメリカに渡ってローフードを学びます。そして、日本の食を学ぶため日本料理の世界へも足を踏み入れました。
けれども、二十代で過食症が悪化。生き方がわからず氣を張って「頑張ればどうにかなる」と信じていました。そして、家族関係も恋愛も、仕事までもうまくいかなくなって、生きていることが恐怖で毎日泣いて過ごしているような状態になっていたのです。
その頃、愛犬との出逢いによって人生が一変します。自己否定を繰り返す私をただ真っ直ぐに愛し、信頼を寄せてくれていました。自分のままで肯定され「自分以外の何かにならなければ」という私の中のプレッシャーが溶けていきました。そして、この出逢いがきっかけとなりもっと愛のある人生を思い出していくのでした。
愛が私の心に戻ってくると、表面的な人生ではなく本質から豊かになろうという意識に変わっていくようになりました。そして、それまで積み上げてきたキャリアを手放し、その後、獣医師でヒーラーの恩師と出逢います。恩師が動物と心で対話する先生であった為、動物たちも意志を持って地上に生まれてくることを知ります。そして、愛犬との対話も叶い、この経験によって私の中に人間だけでなくすべての生命が幸せになる道を歩みたいという願いが深まっていきました。さらに、インドへと渡りこの経験の中で自分自身の魂の記憶を取り戻していきました。これにより、なぜ自分が今世このような人生を選び生きているかを少しづつ思い出していき人生がどんどん変わっていったのです。
その後、小さなヒーリングサロンを都内に開きました。そして、はじめてオーラとチャクラのヒーリングを専門的に行うようになります。オーラ・リーディングやヒーリングによってお客様から「自信を持てるようになった」「もっと自分に正直に生きようと思えた」あるいは、実らない恋を続けていた女性が「もっと自分の人生を大切にしようと考えれるようになった」というご感想から「長年止まらなかった下痢が改善された」「こんなにリラックスしたことはない」というお喜びの声まで、心と身体と人生の嬉しい変化をご報告いただけるようになり、充実感に溢れていました。
けれども、「なぜ、これほどまでに自由な時代に、女性たちはこんなに生きづらさを感じて、幸せを感じていないのか?」ということが、どうしても当時の私には理解できず、これが大きな悩みにもなっていきました。生命が幸せになるサポートしたい思うと同時に、ヒーリングは一体どこにたどり着くことがゴールなのか?という葛藤も抱いていたのです。
そのため、自分も現代女性が生きる道を経験しようと思い、また、自然の中でヒーリングを行うこと夢見て、2014年北海道で自然放牧酪農を営む夫と結婚。関東を離れて北海道での暮らしが始まっていきます。
でも、まさか自分が牛飼いの嫁になるとは︎︎!?ベルギー生まれの私が、日本のトラディッショナルな農家に嫁いで田舎で暮らす。それは、想像以上に過酷なものでした。自然の中といっても暮らしは農家。夫の両親と同居と労働の毎日の始まり。まるで映画『北の国から』のような現実に戸惑いました。
それでも、子どもが生まれるとあまりの可愛さに、自分の選択は間違っていないと感じます。ただ、夫との価値観・習慣の違い、田舎の風習、子どもの教育環境・不登校、義両親との暮らし、経済的ピンチ、そして、家畜動物を生業にするという現実は、相当に厳しいもので葛藤の生活が持っていました。
それに加え、愛犬の死、親友の死、母の死まで重なり、10年間は「癒し」とは真逆の試練のような時間でした。ただ、氣づくと妻・母・嫁としての経験が、まさしく私が出逢ってきた女性たちが抱えていた生きづらさと同じだと氣づいたのです。女性たちが現実生活の中で担う役割の多さ、社会的なプレッシャー、家庭の中で息つく暇もない仕事量、そして、「女性」であるだけでかかる目に見えない制約の中で苦しんでしまいます。
けれども、子育てや夫との関係の中で、どれほど女性が家庭に影響を与えるのかという女性の役割の尊さも知ったのです。ひとりの女性によって家庭に光りが注がれ、その家の負の連鎖が浄化され、家族の心が育ちます。そして、そんな女性がつくる家庭で育つ子どもたちは、愛に満ちて安心して成長することができる。さらに、夫が能力を最大限発揮してて社会貢献できるのは、女性の心が満たされ幸せであるときだと知りました。
だからこそ、女性たちが自分という存在の価値を知り、心と繋がる色の世界を通じて豊かな人生を生きるためのヒーリングメソッドを伝えたいと願ってきました。そして、現在、このように自分の“本質の色”に目覚めて幸せを実現するために色彩心理ヒーリングの専門家となって活動を再開しはじめました。
今後の夢は、動物も人も植物もすべての生命が自分の持つ“本質の色”を活かした虹色の世界の実現に貢献していきたいです。
そして、明るい地球と日本に甦ること♡
どうぞ、これからよろしくお願いいたします♡
あなたの無限の可能性に敬意を込めて
Surya Aska シュリヤ 明日香