アイデンティティーの葛藤から過食症と婦人科系の痛みに苦しみ「生きるって何なのか?」「自分は一体何者なのか?」という問いを探し16歳で、「色」の世界に出逢いました。
そこで「色」の世界には、「どこの国の人間である」とか「動物・植物である」とか「人間である」とかいった差別・境界線が一切ないことに氣付き大きな衝撃を受けました。それまで「何になれば、認められるのか?」ばかりを考えて生きてきた中にあって、「すべての生命はエネルギーなんだ」と感じて、希望が湧いたことを覚えています。
そして、18歳になると本格的に色彩心理(カラーセラピー)の世界を学び始め、色の専門家としてセラピストの資格を取得し活動を始めました。それから、癒し空間をデザインし、オーガニックカフェ&ガーデニングショップをディレクション。その後、自然界・食の「色」に興味を持ちアメリカに渡ってローフードを学び、帰国後は日本の食を学ぶため高級日本料理の世界へ入り、日本の文化と日本の「色」と「食」を学びました。
それでも、競争や比較、学歴の有無や所有する物で、人の価値を測る世の中にいると、どんどん苦しくなっていき、虚しさと悲しさで過食症が悪化。さらに婦人科系のひどくなる一方でした。
それでも、「これ」と言えるものに出会えず、ひたすら「どこ」に行けば良いの?と当て所もない不安の中で彷徨っていた期間があります。そして、キャリアを積んで頑張ればきっと「世の中から認められる」と信じてひたすら仕事の中に答えを探していました。それなのに、家族との関係もうまくいかず喧嘩が増え、恋愛も散々で、とうとう仕事までもがうまくいかなくなって、毎日恐怖で泣いて過ごしているような状態になっていたのです。
そんな日々の中でも、当時自己否定を繰り返す私をただ真っ直ぐに愛し、信頼を寄せてくれた愛犬によって人生が救われます。「自分なんか何の価値もない」と感じる時も、いつも寄り添って「愛」を思い出させてくれる存在でした。「よくこんな私を愛してくれるよな・・・」と戸惑いながらも、その純粋な思いに心が揺さぶられ、いつからか「こんな表面的な生き方ではなく、もっと私を生きよう」と少しづつ考えが変わっていくようになります。そして、仕事も、恋愛も、選んできたものもすべて天に明け渡し、身を任せて新たに生き直そうと勇氣を振り絞り、それまで積み上げたものをすべて手放す選択をしたのでした。
そこから、生涯の師となる獣医師でヒーラーの恩師と出逢い、本格的にエネルギーヒーリングの世界を学び始めたのでした。恩師は氣功によって動物を治療し、心で動物と対話する方で、動物を心から愛する私にとってはとても馴染む世界でした。そして、少しづつ再び、私の心の奥深くにあった「すべての生命が幸せになる世界」という理想が胸の中で燃えあがり、自分の人生を生きる活力がよみがっていきました。さらにこの時期、インドへと導かれ、神聖な存在によってより深い魂の記憶を少しづつ取り戻していったのです。私はなぜ、今世このような人生を選び、生きているのか?と自分の本質の目的を知るほどに、そこから人生がどんどん変化していったのでした。
それから、家族との関係も驚くほど変容し、長年患っていた過食症や婦人科系の痛みは無くなっていきました。さらに、都内に小さなヒーリングサロンを開き、はじめてオーラ・チャクラの専門ヒーリングを行うようになります。そして、もっと自然の中で生命が幸せになる場を作りたいと夢見て、2014年北海道で自然放牧酪農を営む夫と結婚。関東を離れて北海道での暮らしが始まっていきました。
ですが、そこからは想像もしない展開の始まりでした。自然の中という夢も、現実は農家の暮らしです。夫の両親との同居に戸惑いながら、休みなしの労働の日々。それはまるで映画『北の国から』のような世界でした。自分の人生が後退しているような戸惑いと葛藤で、本当にこれで良かったのか?と悩むことばかりでしたが、それでも子どもが授かるとあまりの幸せに、心から生きている喜びに満たされていきました。
生命を育てる喜び、生命の凄さ、女性としての自分が自然と同調している神秘に感動しながら、生命としての実感をこの北海道の厳しくも美しい自然の中で体感していきました。また、田舎の暮らしも、子どもにまつわる周りからの声も、農家の嫁という立場も、義両親との暮らしも、経済的ピンチも、そして、家畜動物を生業にするという現実もすべては葛藤の連続でしたが、より人生が本質的な目的へと誘われていたのです。
氣づくとそれまで、自由気ままに生きてきた一人の少女は、妻・母・嫁という役割を演じるようになっていました。そして、初めて自分の中に女性としての葛藤があることを感じるようになります。周囲の女性たちも本当に厳しい顔つきで生きており、女同士で比較・批判をする中にあって、どうしてここまで足を引っ張り合うのか?それは最も辛い経験でもありました。誰がよりできるのか、誰ができないのか、そんな話題ばかりが飛び交います。
けれども、現実の世界の中で女性がいかに、「女」であることで苦しくなり、卑屈になっていくかを私自身も実感していきます。
それは妻となってからは、周囲から夫の嫁として見られ、手落なく完璧な嫁を求められましたし、簡単に批判もされました。また、子育ての中でも出産直後から「お母さん」と呼ばれることにも驚きます。そして、いつも「良い妻」「良い母」「良い嫁」という自分で居ることが、日常のこととなり「私が私であること」に何の意味もないようにさえ感じられるのでした。
特に日本の古い風潮の残る田舎の農家の暮らしでは、これまで女性は働き手としてとても重要だったことは明らかでした。そんな環境で、子育てや家事もこなし家計も守りながらという中で、女性たちが自分の思いや体や労わるなどできなかったと思います。
ましてや男性に意見する、自分の氣持ちを話すなど許されなかったでしょう。現に、上の世代の女性たちは「いかに自分が働いてきたか」が自分の存在価値というように話をします。働いて、役に立つことで自分の身を守ってきたのです。
そのような中で、心の世界を大切にする私の思いは、まるでこの世には存在しないかのように扱われ、呆れられるほどでした。そして、子育てを大切にすると「旦那さんは大変なのだからもっとあなたが働かなければ」と言われるだけでした。
ただ、こうして女性たちが自分の心と生きることを切り分けている中で、地球上のいのち、自然環境は壊され、動物や植物たちの小さな声もまるで心がないかのように扱われてきました。
そして、自分という存在と心から向き合えずに成長した女性たちが、また子どもと親密な繋がりを築けずに戸惑いながら親となります。人間がただの機能として扱われる時代となり、純粋な母からの愛さえ薄れている現在の地球では、生きる希望さえ失われています。
現に、日本の自殺者の数は過去最多と言われ、世界でトップと言われるほど深刻です。
「生命は誰が育てるのか?」
「生命の優先順位はこれでいいのか?」
「声なき声を聴くものは一体誰なのか?」
「私たちには何が見えていないのか?」
心の響かない生活の中で、ただ速いスピードで様々なことを決めなくてはならなく、それでも、大切なことがあるという思いを信じて、希望を見出そうとしてきました。
そして、ある時私は、この女性として押し付けられるものへの苛立ちが自分の中にもあることを感じます。結婚後の環境ではじめて体験したことではなく。それは母の経験であり、両祖母たちの経験であり、その感情が私の中にも流れていることに氣付くようになります。また、結婚後は義母との生活や夫を通して、母子の関係性を客観的に見つめながら、いかに“母の思い”が生命に受け継がれるのかを観察しました。
ですが、それは同時に、どれほど女性が生命に、そして家庭に影響を強く与える存在かを示しているということでもあったのです。女性一人が家庭に注ぐ愛と労わり、子を産み育て心を満たす尊い働きは、生命にとって最も大切なものです。そして、この女性一人から溢れるものが、やがて家族を通じて社会に大きく広がり、影響を与えていくかも見えるようになっていったのでした。
その中で、男性的な社会がまだまだ根深い現代の社会で、この価値は軽視されてきました。そして、多くの私は女性としての「幸せ」や「生き方」を全く教わることがなく大人になっています。世間で「結婚」は女性にとって最大の「幸せ」の象徴とされ、実際に、子育てほど私にとっても幸せなことはありませんでした。ですから、事実だと感じます。
ですが、女性にとって本質的な役割のスタートにもなる結婚で、多くの女性が幸せを見出すことができない。女性としての価値観や尊厳を見出せずに生きている現実があります。ここにまさに現代の社会の諸問題〜私たちが人生で抱える感情的、肉体的、精神的な問題〜あるいは、地球環境や社会の不健康さの根本原因があり、それは純粋に母との関係に起因していると感じるようになっていきました。
私自身、子育てを通じて、また、家族を通じて、そして、クライアント様方が抱える問題を通じて、誰もが「母」という存在から受ける影響を明確に感じてきました。心と体の健康、家庭の在り方、生き方、人間関係、仕事、経済性、そして、あらゆる選択に繋がっていることを実感していったのです。
「母」が幸せであるとき、子どもは素直に自分の人生を幸せに生きられます。けれども、母との関係に満たされない思いがある時、私たちはどうしても素直に生きられなくなってしまうのです。それは、人類が母という根源から生まれ、そこに深い絆があるからで、本来とても純粋で自然なことだと感じます。
だからこそ、女性が心から幸せになることは、人類にとって本当に尊い大切なテーマだと考えるようになっていきました。そして、女性が自己を癒し、自己理解を深めるためには、美しい世界が大切であり、そのきっかけとなるものが私にとっては色の世界だと定義しています。
かつて、私自身「自分は何のために生きているのか?」と何一つ自信が持てずに、生きる意味を失いかけていたときに出逢ったのが色の世界でした。その色が持つ大らかさや愛の深さに心打たれ、この喜びは今でもずっと変わっていません。
女性は美しさ、優しさ、思いやり、慈しみ、そして、霊的な感性や生きる叡智を大切にし、愛を育む心を持つ存在です。ですから、「色」を通じて愛を深め、高める人生を歩むことは、女性にとって最も自然なことではないでしょうか?
私は現在、人生の中で自分の弱さや悩みを解決したいと願う方。そして、自らが女性であるという誇りに喜びを持って、その上で自らだけでなく、私と同じようにさまざまな方、特にご家族、子どもを癒し助け、幸せをもたらしたいという強い思いがある方を心から喜んでサポートしたいと願っています。そして、(イリゼ)というヒーリング事業を立ち上げ、色彩心理ヒーリングの専門家となって活動をしています。
得意とする分野は、オーラ透視によるエネルギー・リーディングを通じた自己理解のサポート。そして、ご家族(夫婦・子ども・親)との関係の心身の改善とエネルギーに基づく精神の自立です。自らが癒やされ、女性として喜びと美しさに溢れて生きたいと願う方のために、お役に立ちたいと心から願っております。
今後は、人だけでなくあらゆる生命が愛に満ちて喜びの中で生きる世界を心のヴィジョンに掲げ、私の人生をこのテーマに捧げて生きたいと思っています。愛に溢れる幸せな地球、そして日本を一緒に実現させましょう。
どうぞ、これからよろしくお願いいたします♡
あなたの無限の可能性に敬意を込めて
Aina ♡ シュリヤ明日香