SNSのショート動画で、よくこんな光景を見かけませんか?
待ち合わせ場所で、奥さんを見つけた旦那さんは満面の笑みで大喜びしているのに、奥さんは見つけた瞬間に「はぁ……?」と呆れ顔やイラついた表情をしている。
「女性ってどうしていつもイラついているんだろう?」
「別に女性だって本当は、笑顔になりたいはずなのに」
自分自身でも、そう感じたことがある方も多いかもしれません。
結婚して、いつもイライラしてしまったり、夫に対して怒りしか湧いてこないという日々を送っている人も多いですよね。夫を見れば不満が湧く、夫のやり方がすべて気に入らない、といったように。
だけど、これって別に女性が不機嫌な生き物だからではないのです。
女性と男性では、優先していることと見ている世界が違うため、どうしても女性が日常の中で常に「サバイバルモード(警戒・防衛状態)」になって戦わざるを得ず、あの温度差が生まれてしまうのです。
私はカウンセラーをしていますが、カウンセリングに来られる方の中には、離婚寸前だったり、もう夫のことを完全に嫌悪して諦め、自分が幸せを望むことも諦めて、まるで自分を罰するように生活している女性が多くいらっしゃいます。
かくいう私も、かつてはそうでした。
ある日、不思議な体験をして、夫の思いがそのまま自分の中に伝わってきたことがあったのです。それをきっかけにすっかり考えが変わりました。
驚くべきことに、夫ははっきり言って何も変わっていません。
ただ、私自身の心の中にあった「恐怖の壁」を信じていることを疑い、それと戦うのをやめただけなのです。
夫婦関係の課題は、女性がこの「サバイバルモード」を止めることから、もっと解決の糸口が見えてきます。そして、女性自身が自ら安心できる環境や関係を作っていけるようになるのです。

私たちは、一体何をそんなに恐れているの?

不満が出るのは、それだけ「心配」があるからです。
じゃぁ、私たちは一体何をそんなに気を張って心配し続けているのでしょうか?
ここをクリアにして、自分が何を恐れているのかをしっかり自覚することが、まずは何より大切です。
例えば、日常生活の中のこんな一コマを思い出してみてください。
    • お風呂場の水が漏れている
    • テーブルが汚れていてもそのまま
    • いつも気づくのは自分だから、放っておいたら、結局最後には私が大変になった

「壊れたなら、今日はお風呂なしでいいじゃん」と言う大雑把な解決を口にする男性を前に、毎日お風呂に入りたいのが女性。
それに、「水漏れを放置しておけば、別の場所が傷む(水道代が上がる、床が腐ってしまう)」というリスクも見えています。
男性からすれば「たかだかテーブルの上の汚れ一つ」と思うかもしれませんが、私たちは棚の埃の掃除、夕飯の支度、子どもの送迎……と、日常のタスクをいくつも抱えています。その生活が回らなくなるかもしれないと思うと、この些細なことに一瞬で、恐怖と不安でいっぱいになります。
「だから、私が早め早めに気づいたらすぐにやらなきゃ!」と気を張ってしまうのです。
そうして、先回りしてリスクを回収し、家庭という船が沈まないように必死に見張り番をしているうちに、女性はいつの間にか心が「サバイバルモード」に陥ってしまうのです。
女性の脳は、物事を「プロセス(先々の段取り)」で捉える傾向が強いと言われています。
例えば、先ほどのような夫と合流する瞬間も、頭の中には「早く合流して、荷物を持ってもらって、次の予定に時間内に終わらせよう」というタスクでいっぱいです。
一方で、男性は「今、ここ」の感情を最優先する性質があります。「あ!会えた!嬉しい!」という純粋な喜びだけで動いているのです。
この温度差がある中で、女性の頭の中には「お風呂場の水が漏れている」ことへの心配があり、それを男性に早く伝えたいのに、男性の機嫌の状態も感知しなければならず、イライラしてしまうのですね。

神経質な男ではなく、「器の大きい男」に育てるには?

かといって、何から何まで細かく気づく「神経質な男性」になられるのは、逆に疲れます。
私たちが求めているのは、神経質な男ではなく、「私が困っていることに気づいてくれる男性」です。さらに「私を一番に優先して、すぐに助けてくれる人」。それは、贅沢な望みではなく純粋に「女性は安心したいから」という理由。本当に、ただそれだけなのではないでしょうか。
女性がサバイバルモードになって戦ってしまうと、本当に家庭はうまくいきません。女性は、そもそもそのような性質に、自らで耐えられるような作りにはなっていないのです。
これは、常に警戒信号が鳴り続けていることに感覚が麻痺しているためですが、全く自然なことではありません。
ですが、その怒りや不安を男性に直接向けても、男性にはなぜ怒られているのかは理解できないものなのです。
それよりも、女性は自分の気持ちを最も大切なものとして扱い、そして、賢く周囲が自分を守り、助けてくれる存在になるように場の雰囲気を創っていくことです。
特に、大きな器の男性に守られ安心できるように、わが家の男たち(夫や未来の男性である息子たち)を「頼れる男」に育てるために、今日からできるアプローチのコツをまとめました。

わが家の男たちを「頼れる器」に育てる3つのステップ

1. 「察して」を諦め、具体的な行動を言葉にする
男性に女性のような繊謝な気遣いを求めることには、限界があります。ただ、逆に言えば、女性同士なら「何よその言い方」なんてことになりそうな、具体的な行動や要望をストレートに言葉で伝えるほうが、彼らにとってはわかりやすいようです。
そして、男性は「報酬」が大好きです。男性は、自分の行動の先に「報酬という理由」が明確にイメージできるときに動きます。
ここでの報酬とは、シンプルにあなたからの「助かったわ」「ありがとう」「やっぱりすごいね」「頼りになるな」という言葉です。これだけで、男性としての自尊心やプライドが、キラリと輝き始めます。男性は、女性が喜ぶと純粋に喜びが湧いて、自信が湧いてくる生き物だからです。
2. 具体的にもっと大きなリスクの話をそれとなくする
男性の大雑把な解決策では、私たちは安心できません。その場合、彼らを動かすのは、男性の持つ「責任感」を刺激することです。
「水漏れを放置すると床が腐って修理費に〇万円かかるみたい。どうしよう、私じゃわからないから調べてくれない?」と、具体的な金額を出して、比較する材料を用意すること。
そして、彼のヒーロー心を刺激して、「困っている人を助けなくちゃ」「僕は頼りにされている」と感じた時、男性は当事者として動き始めます。
3. やり方には文句を言わないでね
せっかく動いてくれたなら、やり方の雑さや甘さを見つけても、絶対に口出しをしてはいけません。あなたがまた気持ちよくお風呂に入るためなのですから、目をつぶり、余計な言葉で旦那さんのやる気を削いで台無しにしないよう、グッと我慢しましょうね。
クオリティが低くても、まずは「やってくれて助かった, ありがとう!」と大げさに感謝して成功体験を積ませます。ここであれこれ言ってしまうと「じゃぁお前がやれよ」と腹を立て、大きな器が育つ芽を摘んでしまいますからね。

「優秀な司令塔」ではなく「花」になろう

女性は、確かに物事の段取りを捉える能力に優れていますが、だからと言って「=すべて自分が矢面に立って回避しなければならない」と戦うことだけが、それの唯一の解決の道ではないということなのです。
あなたは、どんなことを最も恐れているのでしょうか?
私たち女性は多くの場合、大切なものを失うことや自分の存在が忘れられることに対する恐れが根深くあります。
そのために、女性としての「弱さ」をどう補えばいいのかわからず、感情だけが先走ってイライラして表現をしたりしてしまうのです。
ただ、女性の本来の性質は、弱いのでしょうか?
「花」は確かに、繊細でもろいかもしれませんが、花一輪の美しさに心が和んだり、緊張していた力が抜けて考えが変わったり、相手の中にある「恐怖の壁」を緩めることだってあります。
それに、花の美しさに、すべての緊張の壁が崩壊して、誰かの命を救うことだってあるのです。
それを「弱さ」と捉えるのか、「強さ」と捉えるかで、私たちが女性としての価値観を世の中に映し出すことの影響は変わるでしょう。
願わくば、多くの女性が自分自身という「美しい花」であることを自覚し、その本質的な性質を自ら理解し、活かすことが大切なことだと感じます。
それが、あなたが何を信じているかで世界を変え、周りの男性たちを「頼りがいのある大きな男」へ育てる第一歩になるはずです。
今日から、是非ご自身の中にある極度の緊張感に気づき、戦ってしまう習慣を手放し、花になることを意識してみてくださいね。
あなたという美しい庭に、心に豊かな果実を実らせる
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