「好きなことで生きていく」という風潮のなかでの迷い

「好きこそものの上手なり」と言われるように、今の時代は、自分の好きなことを仕事にできる時代となりました。
社会貢献にもなり、自分自身も喜びを持って生きられるため、好きなことで食べていけることこそが「幸せ」だという風潮もあります。

けれど、そうは言っても「好き」を仕事にする道は、時にとても険しいものです。

これが本当に職業として成り立つのかと言う不安。
趣味に留めて、収入源は別で確保するべきなのかという迷い。
そのやり方や表現方法も、常に模索の連続ではないでしょうか。

何よりも、「好き」だからこそ、それを職業にすることに躊躇を覚える方も少なくありません。

「仕事は労働であり、どこかで嫌なこと」という古い概念を持っていると、働くことに自分の大切な「好き」を組み込むことで、その純粋な思いを傷つけられたり、失ってしまったりするような恐怖が湧いてくるのかもしれません。

星の世界で「好き・得意・稼ぐ」は物の部屋の役割

そもそも「好き」という感情は、とても曖昧なものです。
何が本当に好きなことなのかを、「絶対にこれ」と言える人もいれば、「あれもこれも」といっぱい出てくる人もいます。

「好き」と「得意」が混同することもあれば、「得意」を淡々と仕事にする方が、経済的には回りやすいという現実もあでしょう。

何をするのが向いているのか。そこには単なる経済的な心配だけでなく、単純に「好き」という熱量だけでは押し測れない、自分だけの複雑な「魂の計画」が隠れているのです。

ここで少し、星の世界のユニークな仕組みをお話ししますね。

実は、ホロスコープを開いてみると、私たちをここまで悩ませる「好き(ワクワクすること)」「得意(できてしまうこと」「経済性(生活の安定)」の3つは、星の世界では別の部屋や天体が担当していることが分かります。

・純粋な心のワクワク「好き」➡︎ 5室や「金星」
・社会から求められてカチッとハマる「得意」➡︎10室
・現実世界を生きるために、生活を支える「経済性」➡︎ 2室や11室

本来まったく別のものなのです。その組み合わせは100人いたら100通り。完全に独自のスタイルになります。最初からこれが一つの綺麗な道に繋がっている人は、実はごくわずかなのです。

ですから、自分の「好き」と「仕事」の間で迷ったり、経済的な不安と情熱の間で心が揺れ動き、悩むことは、とても自然なことなのです。

「音楽」の才能は、どんな星の配置に現れる?

ここでは分かりやすく、「音楽」を例に挙げてお話してみますね。
ヴェーダ占星術において、音楽関係のセンスや才能は、特定の惑星やハウス(部屋)に結びついています。

・「金星」:芸術・美・音楽全般を司り、最も音楽的な感覚に関わる星です。
・「水星」:リズム感、テクニック、楽器演奏の器用さに関わります。
・「月」:メロディを受け止める感性や、音に感情を乗せた表現力と関係があります。

これらの星と、ホロスコープ上の「部屋」を見ていくと、その音楽の才能を「プロの仕事」にしていくのか、もしくは「人生のインスピレーションや喜びとして趣味」とするのかが見えていきます。

—人生のインスピレーションや喜びとして趣味にする人

音楽のセンス(金星や水星・月)が、主に「第2室(声・言葉の部屋)」「第3室(表現・才能の部屋」「第5室(創造性・趣味の部屋)」と強く結びついている場合、それは人生を豊かにするための純粋な趣味や表現となります。

歌を歌うこと、美しい発声そのものを楽しんだり、楽器演奏の技術そのものに夢中になったり、自らの中に湧き上がるインスピレーションを作曲で表現し純粋に楽しみます。これらの部屋に星が集まっている人は、音楽が「自分の内側を満たすもの(心の庭に咲く花)」となります。

—プロの仕事として才能を社会との関わりにしていく人

同じように音楽の要素を持っていても、さらに「第10室(職業・社会的地位の部屋)」や「第11室(収入・評価の部屋)」のような社会的に部屋に繋がりが見られる場合、「プロの仕事」という道を開いていきます。

自分が作った音楽が大衆から評価され、ビジネスとして収益や、大きな社会のネットワークへと循環していきます。
自分自身の表す「第1室(ラグナ)」の支配星が、これらの部屋や星とどのように影響しあっているかを読むことで、才能をプロの職業として生かしていく具体的な可能性が見えてくるのです。

世間の正解に自分を当てはめる必要はない

これらの星の繋がりが、真っ直ぐに一つのわかりやすい道になっているホロスコープを持つことは稀です。多くの人は、バラバラに配置された星の個性を同調させていく、少し「複雑な魂の計画」を持って生まれてきています。

ですから、社会があなたに「正しい生き方はこれですよ」と言って、仮にその通りに生きたとしても、きっと最後まであなたの心はどこかで、自分の生き方に違和感を覚えるでしょう。
自分の中にある星の声(本音)を無視したままでは、一生懸命「今の自分の生き方の正当性」を証明しようと、頭で理屈をつけ続けなければならなくなります。

それでも、あなたの魂は生まれる前に計画をした「大切な約束」を覚えていて、本当の目的に向かって生きるようにと、あなたの内側からあなたを諭し続けるのです。

見た目のカッコ良さ、見栄え、社会的評価や世間の価値観など、外側が提示してくる正解に自分を当てはめる必要はありません。


あなたの中には、あなた自身が確かに計画してきた「人生の設計図」があります。
その星の配置に合った、あなただけのバランスの取り方、表現のタイミングと方法が必ずあるのです。

その星の調和を見つけるために、もっとじっくりと時間をかけ、あなたの内側を見つめていきましょう。
「星の設計図」は魂が約束している未来図です。それだけ時間をかけ試し、理解し、実践するだけの価値があるものなのです。

 

あなたという美しい庭に、心に豊かな果実を実らせる
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